そもそも心理学とは?
心理学は心を読むためのものではない
心理学というと、人の心を読むためのものと思っている方も多いのではないでしょうか。確かに最近ではメンタリストといった方が実際に人の心を読んでいるかのような描写が多いものです。ただ、だからといって「心理学=人の心を読むためのツール」と考えるのは早計です。心理学というのは人の心を読むためのものではありませんし、もっと広い分野で活躍してくれるものなのです。
心理学というものを簡単に一言で表現するのであれば、「統計学」です。こういった条件のときに人はどういう反応をするのか、どういう気持ちになるのかといったことを長い間研究し、それをひとつの傾向として明らかにしているものなのです。要は、「こういった条件の中ではこういう反応をしてしまう人が多いよ」といったことが心理学なのです。
この統計学としての心理学があるからこそ、本来であれば目に見えない人の心というものがデータとして見えるようになりますし、その中からどのようにアプローチをしていくのかということがわかるようになってくるのです。人の心を読むためものではなく、人の心とはどのようなものなのかということを明らかにするためのものなのです。どうしても心理テストなどのイメージがありますので、そのイメージが先行してしまう部分は確かにあるでしょう。しかしながら、心理学の本質というのはもっと広い意味を持っているのです。
人の心を支える役目も担っている
統計学であり、人の心とはどのようなものなのかを明らかにしていくための心理学なのですが、実は人の心を支える役目も担っています。実際に、心理学を勉強し、心理カウンセラーとして活躍するような方も多く見られるようになりました。本来であれば、目に見えない曖昧な人の心を扱うのは難しいのですが、心理学というものがあるからこそそれによって人の心を支えられるようになっているのです。
しかも、今の時代は残念なことにストレス社会で、心に問題を抱えながら生きている方も非常に多くなっています。こういう時代だからこそ、心の支えというものが必要になってきますし、心理学が必要になってくるのです。心理学を勉強することによって自分の心もコントロールできるようになりますし、実際に心に問題を抱えている方を助けるということも可能になってくるのです。自分だけではなく、誰かの役に立つものとして、今の時代に必要とされているのが心理学なのです。
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